■化学物質過敏症(MCS)とは
●ごく微量の化学物質に反応して体調不良をおこす
●症状やその度合いの個人差が大きい
●診断できる病院は、国内には数院だけ.
化学物質過敏症は、ごく微量の化学物質に反応して体調不良をおこす疾病です。発症のきっかけや症状、その度合いについては、個人差が大きいのも特徴です。診断できる病院は、国内には数院しかありません。
化学物質過敏症になると、ごく普通の生活を送ることが困難になってしまいます。学ぶことも、働くことも、場合によっては家で休むこともできなくなり、衰弱死する可能性さえあります。
化学物質過敏症は、いつ誰が発症しても不思議ではない、身近な疾病になりつつありますが、社会的認知度が低く、診断できる医師も少ないなど、必要な対策が講じられていないのが現状です。
この現状を放置すると、社会が成り立たなくなってしまう可能性さえあります。
■化学物質過敏症の症状
化学物質過敏症(MCS)の症状は千差万別です。喘息などの疾病を併発することが多いのも特徴です。
◆ 疲れやすい 風邪をひきやすい 手足の冷え 発汗異常 めまい ふらつき ふるえ
◆ 頭痛 発熱 疲労感 光を眩しく感じる 味覚異常
◆ 結膜炎 目の痛み 目の疲れ まぶしい ピントがあわない 視力低下
◆ 鼻炎 鼻血 鼻の痛み 嗅覚過敏
◆ 喘息 気管支炎 のどの痛み 咽頭炎 気道の乾燥感 気道の閉塞感 呼吸困難
◆ 音に敏感 中耳炎
◆ 頭痛 思考力低下 記憶力低下 集中力低下 意欲低下 怒りやすい 興奮しやすい 攻撃的 落ち着きがない
◆ 睡眠障害 不安 うつ
◆ 四肢末端の知覚障害 運動機能障害 意識障害 関節痛 筋肉痛 筋力低下 起立性調節障害
◆ 生理不順 不正出血 月経前困難症 頻尿 乏尿 排尿困難 尿失禁 膀胱炎
◆ 動悸 不整脈 胸の痛み 高血圧
◆ 皮膚炎 蕁麻疹 自己免疫疾患 花粉症 発熱 リンパ節腫張 皮下出血
◆ 下痢 便秘 悪心 嘔吐 腹痛 食欲不振 過食
新潟県上越市が2010年7月に行った調査によると、市内の小中学生の14,024名のうち1,734名(12.4%)の児童が、化学物質過敏症様の症状を呈していた(注1)そうです。
注1:「児童・生徒(6~15才)の化学物質過敏症様症状に関するアンケート再調査」
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